オーシャンセブン304Plus型は、304型の後継機で自動昇降システムや係留ブイ、ROV、AUV等に組み合わせやすいように設計されたCTD計です。
CTDが基本項目で、DOや濁度が追加できます。電導度センサは独自開発の7極白金電極セルで、汚れた場合は簡単なハンドクリーニングだけで再生できます。セルは流通型でプローブの自然降下で水が容易に入れ替わるのでポンプ等で水を送り込む必要はありません。
メモリ式で使用する場合の記録部には、2GバイトのmicroSDカードを採用し、温度、深度、電導度、時刻を最大60,000,000データセット記録します。標準装備の手動スイッチと併用すれば、設定変更しない限りは繰り返し何度でも観測が行えます。
測定時の消費電力は45mAとごくわずかで、充電式ニッケル水素電池3本で約50時間の連続観測、単二形リチウム電池1本で約186時間の連続観測が可能です。
観測方法は、高速サンプリング、深度インターバル、条件設定トリガー、時間インターバル、バーストサンプリングの5種類のいずれかから選んでデータを取得できます。通信ポートは標準でRS232Cを備えており、最大200mのリアルタイム観測が可能です。1,000mまでのリアルタイム観測はRS485を用意しています。(オプション)
計測器内のCPUは、CTD測定のみならず、UNESCO Technical Paper in Marine Scinece No.44によって定義された状態方程式から塩分音速、密度など演算した結果も表示できます。
ハウジングは43mm径・最大耐圧1,000mのステンレス製と48mm径・最大耐圧7,000mのチタニウム製の2種類があります。深度センサは0.01%FSの高精度タイプをオプションで用意しており、浅瀬のみならず本格的な海洋調査など多様にご利用頂けます。
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特 徴 |
□ 小型・軽量 |
□ 低消費電力 |
□ 大容量メモリ |
□ 測定スピード 最大8Hz |
□ 5種類のサンプリング機能 |
□ 手動スイッチ(スタート及びストップ) |
基本センサ仕様 |
測定項目 |
測定範囲 |
精度 |
分解能 |
応答速度 |
深度 |
0〜1,000dbar注1) |
0.05%FS |
0.0015%FS |
0.05秒 |
温度 |
-5〜+35℃ |
0.002℃ |
0.0001℃ |
0.05秒 |
電導度 |
0〜90mS/cm |
0.003mS/cm |
0.0003mS/cm |
0.05秒注2) |
オプションセンサ仕様 |
深度(高精度タイプ) |
0〜7,000dbar注3) |
0.01%FS |
0.002%FS |
0.05秒 |
DO(隔膜式) |
0〜50ppm 0〜500%sat. |
0.1ppm 1%sat. |
0.01ppm 0.1%sat. |
3秒(空中)注4) 3秒(空中)注4) |
DO(光学式) |
0.02〜250% |
±0.02%注5) ±0.2%注6) |
0.01%注5) 0.05%注6) |
5秒 |
濁度注7) |
0.03〜750FTU/NTU 0.03〜500FTU/NTU 0.03〜125FTU/NTU 0.03〜25FTU/NTU |
5FTU/NTU 1FTU/NTU 0.25FTU/NTU 0.05FTU/NTU |
0.5FTU/NTU 0.1FTU/NTU 0.025FTU/NTU 0.005FTU/NTU |
0.1秒 0.1秒 0.1秒 0.1秒 |
電気・記録系標準仕様 |
電源 |
単三形アルカリ乾電池×2個、又は塩化チオニルリチウム×1個 |
消費電力 |
起動時 45mA@3.6VDC 休止時 8μA@3.6VDC |
サンプリング速度 |
最大8Hz |
インターフェース |
RS232Cシリアル通信ポート(標準)、RS485シリアル通信ポート(オプション)、Bluetooth(オプション) |
メモリタイプ |
2GバイトmicroSDカード |
メモリ容量 |
60,000,000データセット |
ハウジング |
材質 |
AISI 316/POM樹脂 |
チタニウム(GR2) |
耐圧 |
1,000dbar |
7,000dbar |
寸法 |
43mm(径)×540mm(長) |
48mm(径)×545mm(長) |
重量(空中) (水中) |
1.1kg |
1.8kg |
0.65kg |
1.1kg |
注1)深度レンジは10、40、100、200、500、2,000、4,000、6,000、7,000dbarから選択できます。 |
注2)流速1m/secの状態での仕様になります。 |
注3)深度レンジは100、1,000、2,000、4,000、7,000dbarから選択できます。 |
注4)酸素飽和濃度0%から100%へ向かった時の応答速度になります。 |
注5)酸素飽和濃度1%時の精度、分解能になります。 |
注6)酸素飽和濃度100%時の精度、分解能になります。 |
注7)測定範囲の変更は、ソフトウェアから切り替え操作を行なう必要があります。 |
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温度、深度、電導度センサ以外に、オプションでDOや濁度センサが組み込めます。 |
一度観測状態を設定すると、プローブ上部にある手動スイッチのON/OFFの動作だけで、設定状態を満たすまで何度でも測定が行えます。 |
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