rapidPro CTD型は航行する船舶から投下して水中音速度の鉛直方向のプロファイル観測を行う高速サンプルレートのプローブです。標準でBluetooth通信を備え、プローブを回収しなくても海面直上に浮上したときにデータ回収が行え、繰り返し観測にも適しています。プローブは自由落下に適した形状で最大32Hzの高速サンプリングが行えます。

Teledyne OceanScience製のプロファイリングウィンチ rapidCASTと連携するように設計されており、航行中のキャストで高品質のデータが取得できます。 船が進行している間、6ノットで最大450mのプロファイルが測定可能です。

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 特  徴

   □ 小型・軽量

   □ 最大32Hzのデータ収集レート

   □ サーミスタ温度センサ(応答速度:50ミリ秒)

   □ ピエゾ抵抗素子圧力センサ(精度:±0.01%F.S.)

   □ ワイヤレスでデータ回収

   □ 最大耐圧2,000m



  仕  様

基本センサ仕様

測定項目

測定範囲

精度

分解能

センサタイプ
(応答速度)

 深度

1,000、2,000dbar

±0.01%F.S.

0.001%

ピエゾ抵抗素子圧力センサ
(31.25ミリ秒)

 温度

-5〜+35℃

±0.01℃

0.001℃

サーミスタ
(50ミリ秒)

 電導度

0〜80mS/cm

±0.01mS/cm

0.001mS/cm

電磁誘導セル
(31.25ミリ秒)

 クロロフィルa注1)

励起波長:470nm、検出波長:695nm、測定範囲:0〜40μg/l、0〜800μg/l(ソフトウェアによる切替)、検出限界:0.025μg/l、直線性:0.99R2、応答速度:0.03〜2秒

 フルオレセイン注1)

励起波長:470nm、検出波長:545nm、測定範囲:0〜25ppb、0〜500ppb(ソフトウェアによる切替)、検出限界:0.03ppb、直線性:0.99R2、応答速度:0.03〜2秒

 フィコシアニン注1)

励起波長:590nm、検出波長:650nm、測定範囲:0〜50ppb、0〜9,000ppb(ソフトウェアによる切替)、検出限界:0.08ppb、直線性:0.99R2、応答速度:0.03〜2秒

 ローダミン注1)

励起波長:520nm、検出波長:650nm、測定範囲:0〜50ppb、0〜1,000ppb(ソフトウェアによる切替)、検出限界:0.06ppb、直線性:0.99R2、応答速度:0.03〜2秒

 濁度注1)

0〜>1,000NTU(ネフェロメトリー法)注2)、0〜>4,000NTU(後方散乱法)注2)、注3)、励起波長:850nm、検出波長:850nm、直線性:0.99R2、検出限界:0.03NTU(ネフェロメトリー法)

電気・記録系標準仕様

 サンプリング方法

連続観測(マグネットキーによる起動/観測開始)

 出力データレート

1、2、4、8、16、32Hzから選択

 インターフェース

Bluetooth, USB

 取得承認

技術基準適合証明

 通信プロトコル

230,400ボーレート、データ長8ビット、ストップビット1ビット、パリティ無し

 電源

3.7V、6.8Ahリチウムイオン充電池モジュール

 連続動作時間

満充電で20時間

ハウジング

 耐圧

2,000m

 材質

チタニウム、ピーク材(筐体)、316ステンレス(先端部分)

 重量

4.5kg(空中)

 寸法

62mm(径)×605mm(長)

その他

 ソフトウェア(対応OS)

Valeport Connect(Windows10)、Valeport Connect Pathway Edition(iOS8.0以上 iPadOS8.0以上)

  注1)オプションセンサになります。ご注文時、クロロフィルa、フルオレセイン、フィコシアニン、ローダミン、濁度のいずれかを選択して頂きます。

  注2)懸濁物質に依存します。

  注3)4,000NTU以上は直線性が無いのでルックアップテーブルの参照又は2次校正を行う必要があります。



  センサ形状

  光学センサ



  寸法図